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ヘルニアが一度の治療で改善した治療例から ~経絡とは何か?その3~

ブログ

前回からの続き↓↓

【経絡とは「進化の道のり」そのもの?】

 

 

初めての方はこちらから↓↓

【老化や病気・不調が起こる根本原因とその対策法をご紹介します】

 

 

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まず経絡という概念を

少しでもイメージしやすい様に

過去2件の治療例をご紹介したい。

 

 

 

 

1例目は50代男性の患者さん。

数年来、重度の腰痛(ヘルニア)に悩まされていた。

 

 

痛みは腰部右側に常時あり

坐骨神経痛もおしり~太もも裏・外側にかけてある。

 

 

 

 

 

『ヘルニアの手術もしたが変わらない』

腰にはヘルニアの手術跡が残る。

 

 

 

 

 

身体全体を観察すると

「右の足首」が左足首に比べ

明らかに動きが悪い。

 

特に※背屈(はいくつ)が出来ない。

※(仰向けの姿勢で足を地面と平行に伸ばす動き)

 

 

 

これは経絡の中の一つ

【胃経(いけい)】に問題があり

(胃経が)伸びないことで起こることが多い↓↓

 

(経絡は身体に左右1対あり、この患者さんの場合は

右の胃経に異常があった)

図でいうと、下から5番目の赤丸のツボである

解谿(かいけい)という

足の甲の真ん中を中心に固まっていた。

 

 

 

 

 

 

そこで、※足首を中心に施術を行い

胃経を正常な形(流れ)に戻すと

先ほどまであった腰痛がほぼ消失。

 

腰を捻ったり前屈や後屈をしても

殆ど痛みが感じられなくなった。

 

 

 

 

『足首が原因で腰痛が出ていたようです。

右の足首が固いのに、心当たりはないですか?』

と伺ったところ

 

 

『高校生の頃、サッカーをしていて、

足首に大きな捻挫(骨折だったか?)をして

しばらく松葉杖をついていたことがあった。

 

そんな前の怪我が影響するなんて…

ヘルニアの手術なんてしなければよかった』

と驚かれていた。

 

(この患者さんには治療後3週間ほど

せんねん灸を足首の患部にして頂いた)

 

 

 

 

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最近、久しぶりに来院されたが

『腰痛はあれ以来、気にならない。

時々、腰が重いと感じる時は

足の甲へせんねん灸をすると

痛みが出る前に改善する』とのこと。

 

 

 

 

この胃経という経絡の流れは

足のつま先(人差し指)から

目のところ(実際は頭まで)

身体の前面を縦断している。

 

今回の様に、一部、胃経が損傷すると

胃経の流れ全体が滞る。

 

繰り返すが

胃経は身体の前面を走行するため

前面が緊張すると

自然と身体は前側に引っ張られる。

(分かりやすくいうと、上半身が下半身に向かい引っ張られる)

 

 

 

 

よく

『真っすぐ立てない』(=腰を後ろに反らすことが辛い)

『起き上がり時や、洗面台の前で腰を伸ばすような姿勢が辛い』

というタイプの腰痛は

 

大腰筋と腸骨筋(=合わせて腸腰筋(ちょうようきん))

という鼠径部(股関節の前側)から

腰椎の前側にかけて走行する筋肉の緊張を除くと

腰痛が改善する場合が多い。

絵を見ると分かる様に、腸腰筋は

身体の前面(下部)鼠径部から

背骨の前側(上部)向かってついている。

 

その為、この腸腰筋が緊張して固まると

腰が前側の鼠径部に向かって引っ張られる。

 

 

 

つまり腰椎や腰回りの筋肉は

常に斜め下側へ引っ張られ

 

腰部周辺の筋肉は

正常の姿勢を保とうとする限り

常に過緊張を起こし

神経を圧迫。腰痛が現れてしまう。

 

 

 

 

これは、胃経が緊張する機序と酷似している。

 

 

 

 

 

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実はこの場合、「胃経」と「腸腰筋」が

偶然、同じ様に緊張しているのではなく

(=腸腰筋のみ緊張する。ということは殆どなく)

胃経と腸腰筋は同時に緊張している。

 

 

さらに言えば

胃経が緊張することで

腸腰筋が緊張することが殆どである。

 

 

 

 

※先程の腰痛の例に戻ると

ヘルニア・腰痛は

腸腰筋が継続的に過緊張を起こし

常に骨・及び筋・神経等に

負担を及ぼしていた事が想像できる。

 

 

そしてその腸腰筋の過緊張は

足首の捻挫(骨折?)をきっかけに

 

胃経が損傷、胃経が常に滞り

緊張を起こし続けていたことが

原因だったと推察出来る。

 

 

※この腰痛例は、胃経の流れのみが

改善されたことで起きた珍しい例で

 

多くの場合は(特にご高齢者の場合)

2つや3つといった

複数の経絡の滞りが重複して起こる場合が多い)

 

 

 

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ここで分かることは

経絡の緊張は

身体全体に影響を及ぼしやすい。

ということである。

 

 

 

 

 

 

 

もう1つ、経絡の緊張が

重度の膝の痛み(医師曰く変形性膝関節症)と

認知症状を同時に出していた例をご紹介してみたい

 

 

次回に続く…

ホントカニャー?

 

 

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検査しても原因が分からないような症状。

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深山陽(みやま よう)

 

【好きなもの】

・家族との時間は全て最高 ・ニャンコ(ワンコも飼いたい…カメも…)

【好きな言葉】

・ねこは液体…

【贅沢な時間】

・妻と外で本を読むこと ・出張先での露天風呂(サウナもあれば尚)

・海や鳥が飛ぶ姿は何時間でも見ていたい

【好きな漫画】

・ゴールデンカムイ

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・ブラックジャックによろしく ・ミステリーという勿れ

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・インターステラー ・ビューティフルマインド ・湯が沸くほど熱い愛

【座右の銘】

・我以外皆師 ・細部に神は宿る

【尊敬する人】

・妻 ・関澤英高

【好きな人】

・妻と子供たち ・甲本ヒロト&真島 昌利 ・坂本龍一 ・三木茂夫

【鍼灸マッサージ師の良いところ】

・喜んで頂けて生活が出来る ・人を介して宇宙を感じれる ・生涯探検家

【目標】

・家族の幸せ ・患者さんがこれまでの人生を肯定出来るような治療がしたい

・自分の得た知識や技術を誰にでも使えるように収め、伝えたい

【僕よりも若い鍼灸師へ】

・(僕は)代田文誌先生が残された「鍼灸真髄」で鍼灸の楽しさを、「長野潔先生の著書」で取穴の妙を、「弓と禅」で技と施術者の在り方を学びました。それ以外は森羅万象が師。情緒を育て、鳶の様な視点を持ち、人以外のものに質問し、一つの臨床から一つ、自分が何を学び得たのかを振り返ってみて下さい。

【一言】

・反省ばかりの前半。家族を一番に、全てを糧に、仁、そして無為自然へと少しでも近づきたいです。