経絡の正体と老化・病気や不調のメカニズム.その4 ~認知症の改善と椎骨脳底動脈の関係~
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前回の続き↓↓
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【老化や病気・不調が起こる根本原因とその対策法をご紹介します】
熱中症の後遺症で悩んでいる方はこちら↓↓
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何故、膝と認知症が同時に改善するのだろう?
それには「経絡の流れ」が関係していると考えている。
膝に強い痛みがあり
認知症も併発されていた患者さんは
前々回も紹介したように↓↓
足の内側を流れる経絡である
肝経(かんけい)と
腎(じんけい)の流れが強く滞っていた。
こちらは肝経の流れ↓↓
こちらは腎経の流れ↓↓
両経絡とも画像のように
膝の内側を流れている。
この経絡の流れが滞ることで
気血(エネルギーと栄養)の流れが滞り循環不足に
それと同時に膝の動きに制限がかかることで
膝の痛み・症状が現れることは想像しやすい。
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両経絡の流れは
膝まわりだけでなく、身体の上の方まで流れている。
その上方部分である首周辺を見てみると
両経絡共に【喉元】を流れていることが分かる。
実はこの【喉元】こそ
老化・病気や不調と大きな関係があるのだ。
(今回の症例はその1つとして紹介している)
肝経の流れは【喉ぼとけ】のやや外側を流れている↓↓
腎経の流れは、【喉ぼとけ】の中央(奥)を流れている↓↓
少し分かりづらいので
こちらの画像も↓↓
多くの患者さんを通して教えてもらったのだが
腎経が滞ると、その流れ上にある
喉ぼとけの中央(奥)が固まる。
(逆に喉ぼとけが固まることで腎経が固まることが
多く、その事が重要なのだが、それは後ほど…)
喉ぼとけの中央が固まると
後頭部の※盆の窪(ぼんのくぼ)エリアが
連動して固まってしまう。
※後頭部中央にある凹んだ部分(鼻の高さのライン)
下の画像のように、喉の中央が固まると
盆の窪付近(及びその中の部分が)が
喉の方に引っ張られてしまう↓↓
(青い矢印の方向)
また、肝経が滞ると、喉ぼとけの脇が固まる。
喉ぼとけの脇が固まると
首の骨の真ん中辺り(第3,4頸椎)が連動して固まる。
=首の中央部分が前側に引っ張られてしまう↓↓
(青い矢印の方向)
喉ぼとけ周辺が固まる
↓↓↓
結果、この2か所が固まる
↓↓↓
大きく影響を及ぼすのが
【椎骨動脈】・【脳底動脈】という血管である。
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生命の一部は、進化の過程で複雑化した。
複雑化したシステムを一元管理する為に
神経が集まり、脳が誕生し
さらにその脳が極端に肥大化した生き物が人間である。
そんな生命を維持管理している
スーパーコンピューターの脳には
2対の太い動脈が通り
脳に血液が供給されている。
生命を維持管理する脳は、
たった2本(左右合わせて4本)の
血管により支えられている。
文字通り「生命線」である。
その1本は内頸動脈。
心臓から出た動脈が
首の前側に沿って脳へと運ぶ。
時代劇などで武士や侍が相手の首筋を切ると
「ブワッ」大量の血しぶきが出る
あの総頚動脈の延長にある血管である。
もう1本は【椎骨動脈】(ついこつどうみゃく)
心臓から出た血液を
「首の後面」(=頸椎の中)を通り、脳へ注ぐ↓↓
左右1対の椎骨動脈は後頭部で
(脳幹の前面部分)で合流し【脳底動脈】になる。
「椎骨動脈」とその延長にある「脳底動脈」は
その後、※脳幹の上部と小脳。大脳の後内側を栄養する。
※脳幹は「間脳」「中脳」「橋」「延髄」の4つに区分され
自律神経の中枢であり
大脳からの神経を束ね、まとめて脊髄神経に送る場所であり
覚醒状態を保ち、心臓や肺を動かしたりと
生命維持の中でも最も根幹を担う部分である。
(脳幹に網目状に分布している脳幹網様体は
筋の緊張や運動調節や
視覚・聴覚などの情報を大脳皮質に伝える)
そのような脳の機能維持を担う
重要な血管である【椎骨・脳底動脈】だが
そのルートを見てみると
『なんとも狭苦しいところを通っている』
と思わないだろうか?
横から見ると良く分かるが
椎骨の隙間を潜り抜けるように通っている↓↓
何故、この様な場所を通る必要があるのだろうか?
1つは、上記で書いたように重要な血管であり
損傷すると致命的となる為
首の骨の中という、外部の衝撃から
守られる場所を選んだのだろう。
が、其れよりも何よりも
そもそも首自体が細いことが問題なのだ…
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魚時代は【首】なる存在はなかった。
首にすげ代わる以前
そこには【鰓(えら)】があった。
鰓は水中で呼吸する為の器官なので
陸上に上ると必要がなくなる。
必要がなくなり
鰓が退化した部分が【首】である。
首をしらない魚たち↓↓
人の祖先である硬骨魚類を見ると
内頚動脈はあるが
勿論、椎骨動脈は存在しない。
つまり、わざわざ狭い部分に動脈を持つ必要がなく
進化の過程で(首が細くなり)
無理矢理押し込み作られたのが
椎骨動脈(その延長の脳底動脈)なのだ。
陸上に上がった動物
そして直立姿勢を得た人間。
に対して椎骨動脈及び脳底動脈の構造。
これで支障が出ない。
という方が不思議である。
現に、この部分の問題が
ある程度の年齢になると、ほぼ100%現れ
様々な症状を引き起こしているのだ。
今回の認知症も
大きな要因の1つだったと考えられる。
次回に続く…
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