おすすめ&お問い合わせはコチラ>
ことり

膝が痛いのに、原因は「アゴ」でした。~経絡という考えから見えた、実際の症例~」

ブログ

前回の内容↓↓  

 

治療に100点はありません。

症状が良くなって安堵することはあっても、

満足したことは一度もありません。

(それは現在でも変わりません)  

 

 

  「もっと良くならないか? 良い方法はないか?」

常にそう自問自答し、模索し続ける日々でした。      

 

 

そのような中でも 「経絡(けいらく)」を

追求するようになり、

少しずつ確かな成果を 出せるようになっていきました。

 

それは「自己治癒力の向上」 という

目に見える成果に繋がり、  

多くの患者さんから

喜びの声を頂けるようになっていったのです。    

 

 

 

しかしその一方で、私の心の中に  

ある一つの「純粋な問い」が

湧き上がってきました。

 

 

 

      「そもそも経絡とは、何なのか?」    

 

 

 

  前回の内容全文はこちらから↓↓(クリックで移動します)

「目に見える身体」と「目に見えない身体」〜ある鍼灸師が挫折の果てに見つけた一つの答え〜    

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー  

 

 

 

 

  50代前後の男性患者さんに

「経絡(けいらく)」の話をすると、

「北斗の拳に出てきたやつだね」と

嬉しそうに返されることがよくあります。

(Tarzanの表紙にもなっているのですね)    

 

 

作品を見ていない方でも、 「

経絡」という言葉自体は

耳にしたことがあるのではないでしょうか?      

 

 

 

ネット検索をすれば

多くの解説が見つかりますが、  

 

ここでは私の臨床経験をもとに、

皆さんがご自身の身体にある

「経絡の存在」を

リアルにイメージ出来るよう、

 

これまでの症例を

ありのままご紹介したいと思います。  

 

  ※ご紹介する事例は、個人の特定を防ぐため年齢や性別などを一部変更しています。ただし、皆さまの参考になるよう、誇張やフィクションは一切交えず、事実をありのままにお伝えします。      

 

 

 

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー      

 

 

 

 

経絡をイメージして頂く際、

最も分かりやすいのは

「経絡が滞ったとき、

身体にどんな変化が現れるのか?」

知ることではないかと思います。    

 

 

 

そこで、経絡の滞りがもたらす身体の変化を、

ある講座での経験からご紹介いたします。    

 

 

 

  ーーーーーーーーーーー      

 

 

 

私は時々、

人や地域のご縁などで、

講演や講座を行わせて頂くことがあります。    

 

これまでも近鄰の市町村から、

遠くは沖縄や東北地方まで、

様々な場所で貴重な機会を頂いてまいりました。      

 

 

 

私が講座の中で特に大切にしているのは、

参加者の皆さんの前で直接、

施術(デモンストレーション)を見て頂くことです。    

 

何人かの方に今悩まれている不調を伺い、

その場で簡易的な施術を行います。  

 

その方の自己治癒力が回復し、

その場で症状が「スッ」と改善されると、

会場の集中力は一気に高まります。    

 

 

 

結果として、

健康に関する情報のシェアも

スムーズに行えるようになるのです。    

 

 

もちろん講座は一方的なものではなく、

普段の臨床(治療院での施術)

だけでは得られない、  

たくさんの気付きや学びを

頂ける有難い場でもあります。      

 

 

 

ーーーーーーーーーーー        

 

 

 

その日は、

ある市で開催された講座でした。    

いつものように希望者の方へ、

講座の内容に合わせた

簡易的な施術を行っていた時のことです。          

 

 

参加者の中に、

とても辛そうに 右足を引きずって

歩いている 70代の男性がいらっしゃいました。      

 

 

会場は畳の部屋で、

椅子もご用意していたのですが、

その方は

 

 

 

「椅子はいい。みんなと一緒に床に座る」

と仰いました。      

 

 

 

しかし、

立つことも座ることも容易ではなく、

右足に力が入るたびに、

痛みで大きく顔を歪められていたのです。      

 

 

 

ーーーーーーーーーーー      

 

 

 

他の方の施術が終わり、

その男性の順番になりました。    

 

 

痛みを訴えている右足は、

伸ばすことも曲げることも困難で、

ゆっくりとしか動かせない状態です。    

 

 

実際に膝に触れてみると、

想像していた通り、

 

膝の前側も後ろ側も、

内、外、すべての面が ガチガチに固く、

痛みのない左膝とは明らかに異なっていました。    

 

 

 

 

その中でも、

特に膝の前側の緊張が強固でした。

 

 

  「膝の前側を流れる経絡に問題があるはず」

 

 

そう考えた私は、

その滞りを引き起こしている原因を、

膝そのものはもちろん、

それ以外の場所からも探し始めました。

 

  ※ここで「経絡」について簡単にご説明します↓↓

 

【経絡(けいらく)とは】 一般的に、全身を流れる「生命エネルギー(=気)」の運搬ルート(主要なものは12〜14本)を指します。 そのルート上にある約360個の開口部が「ツボ(経穴)」です。ツボは身体の変調が現れる反応点であると同時に、治療点でもあります。 ツボへの刺激によって経絡を整え、気の流れを改善することで、内臓や細胞へエネルギーを行き渡らせて健康を維持する。これが中医学の基本的な考え方です。      

 

 

 

 

  ーーーーーーーーーーー        

 

 

 

 

これまでの臨床経験上、

これほど強固に動きの制限がある場合、

大抵どこかに

 

経絡(けいらく)」の流れを 大きく滞らせ、

悪影響を与えている 原因(引き金)

があるはず。      

 

 

 

そう感じた私は、

膝の前側を流れる経絡を

指で探っていきました。    

 

 

このとき追っていたのは、

足の先から膝の前側を通り、

顔面までを流れる

 

「胃経(いけい)」

という名前の「経絡」です。      

 

 

 

 

経絡の流れは

生活習慣などでも滞りますが、

「過去の怪我」や「古傷」が、

流れを大きくせき止める

原因となるケースが少なくありません。    

 

 

 「過去に、大きな怪我や手術などを

されたことはありませんか?」

そう伺うと、男性は  

 

 

  「うーん、思い当たるものはないなぁ」

と仰います。

 

 

 

 

しかし、私の指先が捉える

身体の反応からは、

 

明らかに過去の怪我や古傷からくると

感じさせる強い違和感が伝わってきます。      

 

 

 

 

 

ご本人が「ない」と仰るので、

私は髪の毛の中に隠れた傷跡や、

盲腸の手術痕などを探しました。

 

※幼少期の転倒で頭の皮膚をパックリ切って何針も縫った経験や、幼い頃の盲腸の手術などは、ご本人すら忘れているケースも多いのです     

 

 

 

 

ですが、やはりそれらしき傷は見当たりません……。      

 

 

 

講座の時間は限られており、

他の方もお待ちです。    

 

 

「ひとまず、できる限りのことをしよう」と、

施術で膝の前後左右の緊張を緩めていきました。        

 

 

結果、膝の緊張は 3分の1程度まで緩み、

動きも多少改善して

膝を 動かすスピードは速くなりました。        

 

 

 

しかし、

男性は相変わらず 痛そうに顔を歪めています。      

 

 

このまま終わらせるわけにはいきません…

そこで、私はお声がけをしました。

 

 

 

「もしよろしければ、

この講座が終了したあと、

少しだけお時間をいただけますか?」          

 

 

 

男性からご了承をいただき、

ひとまずその場を終えて、

講座の終了を待つことにしました。          

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー        

 

 

 

 

講座が終わり、

改めてお身体を診させていただきました。

 

 

 

  「膝が痛くなったのは、いつ頃からですか?」

 

 

 

  「半年前くらいから急にです」    

 

 

 

「半年ほど前、何か他に

変わったことはありませんでしたか?

 

例えば、ものすごく強い

環境の変化やストレス、

あるいは内臓の不調など、

どんな小さなことでも構いません」      

 

 

そう深く掘り下げて伺うと、

男性は少し考え込まれました。      

 

 

「何かあったかな……。

あぁ、そういえば ちょうどその頃、

【インプラント】を入れました」  

 

 

 

インプラント!!

 

 

 

この言葉を聞いた時、

私の中で1つの仮説が浮かびました…      

 

詳しく伺うと、

インプラントを入れた場所は

「右の下顎(したあご)」とのこと。  

 

 

 

ーーーーーーーーーー      

 

 

 

実は、先ほど

膝の前側で滞っていた経絡の

「胃経(いけい)」は、  

 

下記の図の様に、

足の先から膝を通り まさに

この「下顎」へと繋がっているのです。

 

   

 

さっそく男性の下顎に触れ、

少し圧をかけながら確認していくと、

 

私が感じていた通り、

その部分に大きな滞りを感じました。

 

    (経絡は目には見えませんが、

触れ方のコツを掴むと、

そこに流れや、滞りがあるかどうかが

分かるようになります。

 

これは決して

私に特別な才能があるわけではなく、

確認の方法をお伝えすると、

講座などでも、4人に1人くらいの割合で

最初から分かる方がいらっしゃいます)    

 

 

 

 

ご本人の許可をいただき、

薄手の使い捨てグローブを着用して、

インプラント付近の緊張を丁寧に解いていきました。  

 

(※状況に応じて口腔内から

施術することがあります。

現在は技術が変化し、

直接触れずに治療できるようになった為、

行っていませんが、

当時はこの方法が最善でした)  

 

 

 

 

    ーーーーーーーーーーー      

 

 

 

 

施術をしながら

 

「少し膝を動かしてみてください」

とお伝えします。      

 

 

 

 

すると、男性の表情が変わりました。

 

 

 

「あれ?……痛くないな」          

 

 

 

先ほどまで

伸ばすことも曲げることも

困難だった膝が、

大きく、スムーズに動いています。  

 

 

 

その動きを確認してから、

施術を止めて、

改めて膝に触れてみると、

 

先ほどのガチガチな硬さが嘘のように、

前後左右の緊張が綺麗に消え去っていました。    

 

 

 

 

私は心の中で 小さくガッツポーズをしながら、

男性にこうお伝えしました。  

 

 

 

  「東洋医学には、身体の中に

目に見えない『経絡』という、

エネルギーを運ぶ

線路のようなルートがあるとされています。  

 

 

今回の膝は運悪く、

インプラントを入れた 下顎の部分にそ

のルートが通っていたため、

流れが慢性的に滞ってしまっていたようです。    

 

 

まるで、ビーバーが

川をせき止める為に作った巣のように、

そこでエネルギーがストップし、

その影響が一番弱かった『膝』に

現れていたのだと思います」

 

  ※勿論、全ての膝痛が このような原因とは限りません。 今回のケースでは、身体全体を確認した結果、 その様な考えに至りました。      

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

その後、

ご自身でもできる

下顎の緊張の緩め方をお伝えし、

その日の居残り治療を終えました。        

 

 

 

その帰り際、男性の参加者さまは、

ほぼ痛みや違和感がない状態で、

しっかりと足を交互に出して歩き、

立ち座りも楽そうにされていました。      

 

 

 

その姿を見送ることができ、

治療家として

これ以上の喜び・安堵はありません。    

 

 

 

 

  ーーー

 

 

 

    ※ここで、声を大にしてお伝えしたい大切なことがあります。 「インプラントが常に身体に悪影響を与えるわけではない」ということです。 私はこれまで、インプラントをされている患者さんを何名も診てまいりましたが、今回の様にお身体に強い影響が出ていたケースは、後にも先にもこの男性だけです。 また、私は歯科の専門家ではありませんので、このときのインプラント手術の術式などが適正であったかどうかを知る由もありません。 今回の事例を通して「インプラントは身体に害がある」といった間違った解釈をされませんよう、くれぐれもご注意いただけますと幸いです。  

 

 

 

 

ーーー      

 

 

 

 

実はこの現象は、

経絡だけでは説明がつきません。  

 

 

次回以降、

この「プチ施術」の現場で 一体何が起きていたのか、

また異なる症例を挙げながら、

その詳しいメカニズムを解説いたします。

 

 

※当院はおひとりおひとりの施術を
ゆっくりと大切に診させて頂く為に、
一部屋におひとりずつの治療となっております。
 
 
施術者が男性になりますので、
18~45歳未満の女性の方は
ご遠慮頂いておりますことご了承下さいm(__)m  
 
 
 
【お願い】 患者さんに集中したいので
施術中は電話を取らない事にしております。
 
最近、携帯電話からの営業の電話が多く
折り返しの電話が営業に繋がってしまう事が多い為
初めてのご予約の際は 必ず留守番電話に
一言で構いませんので 『予約希望』と
メッセージ頂けますと助かります。
 
その日のうちに
折り返しの電話を致しますので
お手数ですが宜しくお願い致します。
 
 
 
 
リラックスしたい時も、
検査しても原因が分からないような症状。
慢性的な症状で、
行くところがなくお困りの場合も、
はりきゅう ねことことり
にお気軽にご連絡下さい。
 
f:id:hinatao-wife:20210528050752p:plain
  f:id:hinatao-wife:20210528050801p:plain
 
 
国道408号からすぐの、アクセスの良い場所です。
 
つくば市にお住いの70歳以上の方は、
8000円分の助成券で施術を受ける事が出来ます。
ご連絡頂ければ代理申請も行っておりますので、 ご気軽にご相談下さい。
治療院ベット↑↑
 
 
 
 
自己紹介↓↓ 深山陽(みやま よう)
【好きなもの】
・家族との時間 ・生きもの全般
【贅沢な時間】
・外で読書 ・出張先でのサウナ・露天風呂 ・海は何時間も見ていたい
【好きな漫画】
・バカボンド
【好きな映画】
・インターステラー ・湯が沸くほど熱い愛 ・クラウドアトラス
【好きな画家】
・熊谷守一
【尊敬する人】
・妻 ・関澤英高 ・河合隼夫
【好きな人】
・家族 ・甲本ヒロト ・三木茂夫
【鍼灸マッサージ師の良いところ】
・喜んで頂けて生活が出来ること ・人を介して自然と一体になれること ・生涯探求が出来ること
【座右の銘】
・我以外皆師 ・細部に神は宿る
【目標】
・患者さんがこれまでの人生を肯定出来るような治療がしたい ・自分の得た知識や技術を誰にでも使える形にしてお返ししたい
【若い鍼灸師さんへ】
・僕自身は「鍼灸真髄」で鍼灸の楽しさを、「長野潔先生の著書」で取穴の妙を、「弓と禅」で技と在り方を教えてもらいました。それ以外は患者さんと森羅万象を師とし、伝統や専門書に囚われず、一つの臨床から一つ、自分が何を学んだのかを振り返ってみて下さい。 (自分に絶望した時はヘッセのシッダールタがお勧めです(‘ω’))
【一言】
・反省ばかりの前半でした。全てを糧にして、目の前の人のお役に立てれば幸いです。